腰曲がり(後弯症)の治療法

3. 腰曲がり(後弯症)の手術をする前に

腰曲がり(後弯症)の人は股関節と膝関節が曲がって硬く(拘縮)なっています。とくに股関節の硬い人は手術後の歩行や日常生活に悪い影響をもたらしますので、手術前に硬さ(拘縮)を除くリハビリが必要です。受診時にこれらについてお話します。

もう一つ重要なことは、骨の強さを示す骨質です。背骨にスクリューを複数本挿入するので、それを骨がしっかりと支えることができるか、一定以上の骨質であるかを手術の前に検査をする必要があります。検査の結果、骨質がスクリューに耐えられない強度の場合、手術前に骨の密度を上げるお薬での治療を行う必要があります。

脊椎の矯正手術は、前述のように骨を削ります。背骨には血液を作る骨髄という組織があるため、他の部位の手術に比べると出血が多くなります。そのため、輸血が必要となった場合は、日本赤十字社の輸血用血液を準備します。ご希望があればご自身の血液を術前に採血する自己血採取にも対応しております。

  • 股関節とひざ関節が曲がった状態の腰曲がり(側面)
    股関節とひざ関節が曲がった状態の腰曲がり
  • 股関節とひざ関節が曲がった状態の腰曲がり(背面)
  • 手術で背骨にスクリューを挿入します
    手術で背骨にスクリューを挿入します
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